資産形成 何から始めていいかわからない時の優先順位の付け方

倹約・節約委員会

やりたいことがたくさんあるのに、何から手をつければいいか迷うことってありますよね?
そんなとき、皆さんはどうしていますか?

僕は 「重要度・緊急度マトリクス」 を使って、やるべきことを振り分け、まずは優先順位をつけるようにしています。

このフレームワークはビジネスの場ではよく使われていますが、「仕事では意識するけど、プライベートでは意識していなかった」 という人もいるのではないでしょうか?

今回は僕が資産形成を始めたばかりのころ、 「何から手をつけるべきか?」 をどう考えたのかを紹介しながら、優先順位づけの大切さとその具体的な方法をお伝えしていきます!


優先順位づけの重要性

ここからは、実際に 優先順位をどう決めればいいのか を具体的に紹介していきます。

僕は資産形成の重要性に気づいてから、1日平均4時間で2か月以上、可処分時間のほぼすべて を主にYouTubeでの知識習得に費やしました。ここまで集中的に時間を捧げる人は稀かもしれません(笑)。

でも今の時代、求めればすぐに情報が手に入る からこそ、情報過多で 「何をすればいいのか分からなくなる」 人も多いのではないでしょうか?

経済学では人は必ず最も合理的な判断を行うことを前提に「選択肢は多ければ多いほど良い」 とされますが、行動経済学では 「選択肢が多すぎると、人は判断できなくなる」 というのが常識のようです。

また、誰にとっても1日は24時間であり、やりたいこと、やるべきことが増えたからといって、1度に全てをこなすことは不可能です。

そこで重要になるのが、優先順位づけ です。


優先順位の決め方(重要度・緊急度マトリクス実践編)

重要度・緊急度マトリクスの使い方を紹介していきます。資産形成に限らず、どんな場面でも使えると思いますので、ぜひ実践してみてください。

緊急度・重要度マトリクス実践Step

Step1.やるべきことをすべて書き出す
Step2.重要度と緊急度で4つのマスに分類する
Step3.重要度・緊急度が高いものから手をつける

Step1.やるべきことをすべて書き出す

まず最初のステップとして、やるべきことを全て書き出します。
この時、できるだけ具体的な「行動」ごとに書き出すことを意識しましょう。

Step2.重要度と緊急度で4つのマスに分類する

次にそのやるべきことを、重要度の高低・緊急度の高低で4つに区切ったマトリクス上に配置していきます。あまり深く考えすぎず、最初は直感で振り分けていきましょう。一度完成したら、全体を俯瞰してみて、気になるところを修正した方が時間がかかりません。

Step3.重要度・緊急度が高いものから手をつける

振り分けができたら、重要度・緊急度が高いものから手をつける。

これだけで、片っ端からなんとなく手をつけていくよりも、かなり効率的に進めることができるようになります。


具体例の紹介

僕が実際にやった資産形成における行動の優先順位付けを例に、具体例を見ていきましょう。

やるべきことの洗い出しの具体例

《やるべきこと一覧》
✅ 支出の把握・改善策の検討(固定費の見直し)
✅ NISA口座の移管
✅ 購入銘柄の決定
✅ 収入増手段の検討
✅ 現在資産の把握
✅ 将来目標の設定

こんな感じでやるべきことを書き出していきます。

重要度・緊急度マトリクスへの振り分け例

まずはこんな感じで振り分けを行いました。しかし、支出の把握と改善策検討という項目が具体的な行動として落とし込めておらず、「その中の何から手をつければいいんだろう?」という状態になってしまったため、「固定費の見直し」について改めてStep1から繰り返してみます。

ターゲットを絞ってStep1,2を繰り返し

その結果がこちらです。

《固定費の見直しタスク》
✅ 保険契約の洗い出し(生命保険・医療保険・車の保険)
✅ 保険の必要性を精査
✅ 通信費の確認(携帯・インターネット)
✅ 住居費の確認(ローン・家賃・固定資産税)
✅ 娘への仕送り額の確認
✅ サブスクの洗い出し
✅ クレジットカードの年会費確認

これで、何から手をつけるべきかが見えてきました。

Step3.重要度・緊急度が高いものから手をつけるの例

これまでに得た知識から、「すぐにできて、効果が高いもの」を重要度・緊急度が高い側に配置しました。実際これらに月いくらかけているのか、きちんと把握することで見えてきたものです。

もちろんこれはあくまで「例」です。子供のために借りている部屋の家賃が重要度が高いケースもあれば、本当に最低限の厳選された保険にしか加入していなければ、保険の見直しの重要度は下がるでしょう。

実際に手をつけていく順番はもちろん左上のマスに入っているものからになります。
重要度・緊急度が共に高いタスクの後、次に手をつけるマスを左下か右上かで迷うかもしれませんが、右上の重要度は高く、緊急度は低い方から手をつけることをお勧めします。時間の経過で重要度が上がることはありませんが、緊急度はどんどん高くなっていくため、いつまで経っても左上のマスが片付かないといった状況になりがちだからです。

まとめ

こうして、僕は重要度・緊急度マトリクスを使って 最優先でやるべきことを「NISA口座の移管」と「保険の見直し」の2つに決定 しました。

ただ、他にも 携帯代や通信回線の見直し など、すぐには着手しないけど準備は進めるタスクも並行してスタートさせています。

優先順位づけに関するフレームワークは、今回紹介したものの他にも、

  • ICEスコアリングモデル
  • Value vs.Effortマトリクス
  • マッキンゼーの優先順位付けアプローチ
  • ボストンコンサルティングの優先順位付けアプローチ

などがあります。重要度・緊急度マトリクスは「なんか合わないなー」と感じたら、色々試してみてください。きっと、 資産形成以外でも活用できる と思います。

「何をやるか」だけでなく 「何をやらないか」 を決めることも、成功のカギです!

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