2025春闘 賃上げを入金力アップにつなげる!

コラム

2025年春闘の結果が出揃ってきました。賃上げが根付くか!?といった雰囲気で、2年連続の5%以上の伸びを見せています。
サラリーマンとしては気分がいいですね!

この記事では、この賃上げを投資への入金力アップに確実につなげるために、インフレと絡めて考察していきたいと思います。

平均賃上げ率

連合第1回解答集計では、平均賃上げ率が5.46%と前年同時点の5.28%を上回り、2年連続で5%台の伸びとなりました。

組合員300人以上の大企業が5.30→5.47%、300人未満の中小企業が4.42→5.09%と、中小企業の伸び率が拡大しています。慢性化している人手不足が背景になっているようです。

上場企業の集計では組合要求に対して満額以上の回答をしている企業が6割を超えており、2023年以降賃上げが定着しつつあると考えられます。

実質賃金の変化

3月10日に厚生労働省より発表された1月の実質賃金は1.8%減と3ヶ月ぶりのマイナスに転じています。名目賃金は2.8%増で37ヶ月連続プラスが続いていますが、物価上昇の加速がこの伸びを上回ったということになります。

消費者物価指数の上昇率は4.7%で、日銀の目指す2%安定よりかなり加速していることがわかります。

インフレ率の推移

出典:世界経済のネタ帳
https://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=PCPIPCH&c1=JP&s=&e=

こちら1980年から2024年までの日本のインフレ率の推移です。

出典:世界経済のネタ帳
https://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=PCPIPCH&c1=JP&s=2020&e=2029

こちらはIMF(国際通貨基金)の推計する5年後の見通しになります。
2025年1月が4.7%とのことですので、突き抜けちゃってる感ありますね。今日(2025.3.18)明日と行われる金融政策決定会合では政策金利を0.5%で据え置く見通しのようですが、このインフレ率の上昇が継続するようだと、利上げ判断も近い将来あるかもしれません。

賃金上昇を入金力アップにつなげるには

ここまででもうおわかりかもしれませんが、賃金上昇で喜んで生活水準を上げてしまうと、簡単にインフレに負けてしまいます。賃上げ5.4%対インフレ4.7%であれば、0.7%分は実質賃金上昇。数字上はこうなりますが、0.7%では手取り年収500万円の場合で1ヶ月あたりの実質増額は2900円程度です。正直実感できるレベルか怪しいですし、これをちゃんと投資に回せるかはしっかりした意識がないと難しいでしょう。さらに、賃上げによって税金もアップしてしまいますし、インフレがさらに進まないとも限りません。

でも、これを数字として認識できているだけで、入金力アップは全然可能です。実際の行動としては積立投資額を3000円増やすだけですし。

春闘の結果だけで、「やったー!給料増えるー!」と思ってしまい、実質上昇が1ヶ月で数千円であることを認識しないままでいると、いつまで経っても給料が増えた実感なんて得られないと思います。
僕は「この程度の昇給では実質賃金はほとんど変わらない」ことを認識し、生活水準を上げないよう意識しながら入金力アップに繋げていきます。

皆さんもぜひ入金力アップにつなげてくださいね!

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