NISAはどの証券会社でやるべきか|知らずに損した僕の失敗と「見えないコスト」(サイドFIREへの軌跡:第6話)

NISAはどの証券会社でやるべきか|知らずに損した僕の失敗と「見えないコスト」 サイドFIREへの軌跡

こんにちは、飛雄です。

ここまでの話で、

・資産の見える化
・固定費の見直し
・家計の土台づくり

と、資産形成の「準備」を進めてきました。

ここからは、いよいよ運用のフェーズに入っていきます。

ただ、その前に一つだけ。

投資の世界では「何を買うか」が重要だとよく言われますが、
実際にはその前提となる“環境”によって、選択肢そのものが制限されることがあります。

今回は、

NISA口座をどこで開くか

というテーマについて、僕自身の失敗をもとに整理していきます。

NISA口座はどこで開くべき?楽天証券と野村證券を同時に開設した話

NISAに興味を持ち、調べ始めた頃。

「やるならネット証券がいい」

そんな情報には自然と辿り着いていた。

楽天証券で口座開設を進めたのは、ごく自然な流れだったと思う。

ただ同時に、もう一つ避けられない条件があった。

持株会の株式を受け取るには、指定された証券会社の口座が必要、

それが、野村證券だった。

結果として、楽天証券と野村證券、2つの口座を同時に開設することになる。

どちらかを選んだというより、
そういう構造だった、という感覚に近い。

そして手続きのタイミングの差で、NISA口座は野村證券側で先に開設された。

この時点では、特に問題意識はなかった。

NISA口座は1人1つしか持てない|初心者がつまずきやすい基本ルール

ほぼ同時に、楽天証券でもNISA口座を申し込んだ。

結果は、審査落ち。

理由はシンプルで、すでに別の証券会社で開設していたからだ。

今なら笑うしかないが、当時の僕は

「NISA口座は1人1つ」

という基本すら理解していなかった。

制度を使おうとしているのに、制度を知らない。

このあたりから、少しずつズレが表面化していく。

楽天証券と野村證券を比較してわかった違い|手数料とコスト構造

野村證券の口座はネット専用のコースだった。

手数料はゼロではないが、当時の感覚では許容範囲だと思っていた。

ただ、楽天証券の口座を使い始めてから、その認識が変わる。

同じようにネットで完結しているのに、

・一方はコストをほとんど意識しない
・もう一方は、取引のたびにコストが発生する

この差が気になるようになった。

「同じことをしているのに、なぜ違うのか」

そう考えるようになってから、
はじめて“環境の違い”を意識するようになった。

NISA口座は変更・移管できる?

その後、NISA口座を楽天証券に移すことを検討することになる。

ただし、ここでも一つ問題がある。

口座の移管には、手間とコストがかかる。

さらに、保有している個別株については、移管するか、そのまま保有するかという判断も必要になる。

結果として、

・NISA口座は楽天証券へ移管(2025年)
・個別株は移管せず、そのまま保有

という形を選択した。

最適ではないが、その時点での合理的な判断だった。

銀行でNISAはおすすめできる?商品数と信託報酬の制約

2025年の冬、自分のNISA口座の移管を終えたあと、
仁花の口座も見直すことにした。

仁花は、地元の銀行でNISA口座を開設していた。

この頃には、NISAの制度についてある程度理解していた。

その状態で見てみると、いくつか気になる点があった。

まず、商品数が少ない。

そして、

積立投資枠で買える商品が、成長投資枠では買えない。

制度としては同じでも、
実際に選べる商品は証券会社によって違う。

並んでいる商品も、信託報酬が高いものが多く、長期投資には向きにくいと感じた。

結果として、成長投資枠では「これなら買ってもいい」と思える商品が見つからなかった。

NISA枠を使い切れない理由|商品が選べないと起きる問題

本来であれば、NISAの非課税枠は最大限活用したい。

その前提は、すでに理解していた。

数々の書籍や発信から、
時間分散は必ずしも有利ではなく、場合によっては機会損失になる
という考え方も頭に入っていた。

この考え方については、
一括投資と積立投資の違いを整理した記事で詳しく解説しています。
「時間の分散」はただの気休め?合理的な投資家が一括投資を好む、これだけの理由

だからこそ、手元にある余剰資金は、できるだけ早く市場にさらして働いてもらいたい。

そう考えていた。

ただ──

「これなら買ってもいい」

そう思える商品が、見つからなかった。

そのため、

・NISAは積立投資枠のみ使用
・成長投資枠は使わない
・余剰資金は楽天証券の特定口座で投資

という形を取ることにした。

制度としては使えるはずの枠を、使えない状態になっていた。

証券会社で投資の結果が変わる理由|商品・コスト・自由度の制約

投資の成果を大きく左右するのは、本来は投資対象そのものです。

どの指数を選ぶか。
どのファンドを選ぶか。

ただ、その前提として、

「それを選べるかどうか」

という問題があります。

そもそも投資は「何から始めるか」という順番も重要です。
順序を間違えると、今回のように非効率な状態に陥ります。
投資は「順番」で9割決まる|初心者が最初にやるべき5つの思考

・商品がそもそも存在しない
・コストが高い
・自由に動かせない

こういった制約があると、
自分が合理的だと納得できる投資をしようとしても、完全には再現できません。

信託報酬の違いで700万円差|NISAで無視できないコスト比較

例えば、

・毎月5万円
・年利5%
・30年間

この条件で運用した場合、

信託報酬1.0%

→ 約3,400万円

信託報酬0.1%

→ 約4,100万円

差は、約700万円です。

これは、投資判断の差ではありません。

同じように運用していても、
環境によってこれだけの差が生まれます。

見えないコストとは何か|手数料以外に積み上がる損失

今回の経験で見えてきたのは、
お金以外のコストの存在です。

・移管の手続き
・比較のやり直し
・判断のやり直し

さらに、iDeCoでも同じ構造があります。

例えば口座管理手数料は、

・ネット証券:月171円
・地銀など:その倍以上

長期で積み上がる制度では、この差も無視できません。

こうしたコストは目に見えにくいですが、確実に積み上がっていきます。

まとめ|NISAはどの証券会社を選ぶかで結果が変わる

投資において重要なのは、「何を買うか」です。

ただし、その前提として

・選べる商品
・コスト構造
・資金の自由度

といった環境によって、同じ戦略でも結果は変わります。

結論|NISAは楽天証券かSBI証券を選べば大きく外さない

NISAやiDeCoを活用するのであれば、

・SBI証券
・楽天証券

このいずれかを選ぶことで、不要な制約は避けやすくなります。

重要なのは、

「自分が合理的だと納得できる投資を、ストレスなく実行できる環境か」

という視点です。


持株会については、別記事で意思決定の考え方を整理しています。
従業員持株会はやるべき?おすすめしない理由と合理的な使い方

【免責事項】
本記事は筆者の個人的な見解・実体験にもとづく情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資にはリスクが伴います。実際の投資判断はご自身の責任において行ってください。特定の金融商品・サービスの購入を推奨するものではありません。

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