資産形成の始め方|40代で気づいた必要性と最初の一歩(サイドFIREへの軌跡:第1話)

こんにちは、飛雄です。

「資産形成って、何から始めたらいいんだろう」
「40代から投資なんて、もう遅いんじゃないか」

そんな疑問を抱えている方に向けて、このシリーズでは僕自身の実体験をもとにした資産形成の考え方と行動のポイントをお伝えしていきます。

かつて個別株投資で60万円を溶かした僕のように、投資で失敗したトラウマを抱えている方でも大丈夫です。
「サイドFIREへの軌跡」では、うまくいったことだけでなく、失敗したことや遠回りしたこと、その理由まで包み隠さず書いていきます。

飛雄のリアル資産形成
サイドFIREへの軌跡 - 飛雄のリアル資産形成 45歳から本気で始めた資産形成の記録。合理主義者・飛雄が迷い、考え、修正しながら進むリアルな軌跡です。理論だけではなく実践と葛藤を含めて、同世代の不安に寄り添う物...

第1話の今回お伝えするのは、次の3つです。

✅ なぜ資産形成は「最初に気づくこと」が最大の一歩なのか
✅ 40代でその重要性に気づいたきっかけ
✅ 気づいたあとに、まずやるべきこと

この記事が、「資産形成を始めるきっかけ」になればうれしいです。どんな人間の実践記なのかは、プロフィールもあわせてご覧ください。

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プロフィール|飛雄のリアル資産形成 40代・50代の資産形成初心者向けに、「何から始めたらいいか分からない」不安を解消し、合理的な投資・家計改善の具体策を発信するブログ運営者です。 40代半ばで「この...

目次

資産形成|はじめの一歩

45歳、友人の一言で気づいた「老後破綻」への焦り

──「年末年始どうする?」

20年来の友人からのLINE。麻雀の誘いだった。

例年なら、希望日を返して終わるところ。けれど、画面を眺めながら指が止まった。1年前、同じ顔ぶれで卓を囲んだ夜に、彼が漏らしたひと言が、ふいに頭をよぎる。

「俺、今、真剣に資産形成に取り組んでいるんだよね」

あの夜、誰もその話題に食いつかなかった。僕も「ふーん」と聞き流した。1年経った今、なぜか、その一言だけが鮮明に蘇ってくる。胸の奥に、棘のようなものが触れた感触があった。

──もう45歳か。

あと数年で子供たちも手を離れる。どんな老後を迎えたいのか、そろそろ真面目に考えなくちゃいけないんじゃないか。スマホを置いて、リビングの天井を見上げた。

そして、次の瞬間、自分の中の「致命的な欠陥」に気づいて、固まった。

──今、我が家にはいくらある?

答えられなかった。
預金残高も、保険の解約返戻金も、企業型DCの評価額も、何ひとつ即答できない。家計は妻の仁花に任せきりで、毎月振り込まれる給料は、なんとなく使い、残った分が貯まっているはずだ、と楽観視していた。

「足りない」のではない。「足りているのかどうかすら判別不能」──ブラックボックスの中で、20年間、僕は暮らしていたのだ。

合理的な判断材料が、何もない。
目隠しをしたまま、暗闇を全力疾走していたんじゃないか。

その夜、麻雀の返信は後回しになった。焦りだけが、寝入るまで止まらなかった。


【失敗談】20年前、個別株で60万円を失った夜のこと

資産形成への意識が芽生えると同時に、ずっと封印してきた苦い記憶が、容赦なく蘇ってきた。

20年前。僕と仁花はまだ子供のいないDINKs世帯で、いわゆる「人生の貯めどき」のど真ん中にいた。当時の僕は、テレビで見たデイトレーダーに憧れて、夜な夜な株価チャートを眺めていた。

仁花に頭を下げて、家計から30万円を借りた。残りの30万円は、こつこつ貯めた小遣いだった。
合計60万円。震える指で、初めての証券口座にログインした。

「これで自分も投資家だ」──そう思った。

けれど、サラリーマンの身でデイトレなどできるはずもなく、結局はろくに根拠もないままスイングトレード。買えば下がり、損切りすれば反発する、というあのお決まりのパターンを、教科書通りに踏み抜いていった。

数ヶ月後、口座は空になっていた。

残高表示の「0」を見たとき、悲しさよりも先に「自分には才能がないんだ」という諦めが、すっと胸の中に居座った。仁花には、とても言えなかった。

そこから20年、僕は一切、投資に触れなかった。

──いま振り返ればこれは、知識も戦略もないまま投資に踏み出した人がほぼ確実に通る、典型的な失敗ルートだった。負けを取り戻そうとして、生活資金にまで手を出さなかったこと。それだけが、当時の自分の数少ない正解だったのかもしれない。


投資の常識が覆った「リベ大・両学長」との出会い

「逃げちゃダメだ」

20年前の苦い記憶に押しつぶされそうになりながらも、頭の片隅では、はっきりと声がしていた。このままじゃいけない、と。

YouTubeの検索バーに「資産形成」「投資 初心者」と打ち込み、片っ端から動画を再生していった。そこでたどり着いたのが、リベラルアーツ大学・両学長と名乗る、関西弁の男だった。

チャンネルでは、お金にかかわる5つの力──「貯める・稼ぐ・増やす・守る・使う」──を高めるためのコンテンツが、無数に投下されていた。

とくに「増やす力」のテーマで、繰り返し登場するキーワードがあった。

  • インデックス投資
  • 複利の力と「72の法則」
  • 長期・分散投資
  • 長期で見たときのリターンの相場観

──どれもこれも、20年前の自分にとっては未知の世界。けれど、聞いていて確かに、芯が通っていると感じた。


なぜインデックス投資が最適なのか?20年越しの答え

そこからは、気がふれたかのように動画を見漁った。通勤時間、昼休み、風呂、寝る前。可処分時間のすべてをマネーリテラシーに注ぎ込んだ。

YouTubeだけで、1ヶ月で500本。
最初はバラバラに散らばっていた知識の点が、徐々に線でつながっていく。20年前の自分がなぜ負けたのか──その答えが、残酷なほど明確に解けていった。

あれは「投資」ではなく、「投機」だった。

失敗するべくして失敗していた。
短期の値動きを当てにいくゲームに、知識も戦略もないまま、生活費の一部を持ち込んだ。それは、勝ち負けを論じる以前の、カテゴリ違いの行動だった。

そして同時に、いくつかの大事なことが、腹に落ちていった。

  • 株式投資の本質は、長期で見ればプラスサムゲームであること
  • 個人にとっては、インデックス投資が合理的な解になりやすいこと
  • そして何より、投資より前に「家計管理」と「資産配分の設計」があるということ

20年前の苦い記憶は、新しい知識によって一行ずつ上書きされていく。同時に、いま自分が立っている地点は、まだスタートラインにすら立っていないことも、はっきり見えてきた。

投資で成功できるかどうかは、準備の段階で大半が決まってしまう──この認識が、その後の僕の行動を一変させた。


投資の前にこれだけは。資産形成で最初にやるべき5ステップ

動画と書籍を行き来しながら整理した、「投資を始める前にやるべきこと」のリストが、次の5ステップです。

資産形成で最初にやるべきこと

1:黒字家計という土台の構築
  ①家計の見える化
  ②固定費の最適化
  ③生活防衛資金の確保
2:総資産の把握
  ①「資産」「負債」「純資産」を理解し、現状を漏れなく把握する
3:ライフプラン設計
  ①短期・中期の支出を把握する
  ②長期資金(運用に回せるお金)を把握する
4:資産配分を振り分ける
  ①「生活防衛資金」「生活費」「特別費」「運用資金」に収入を振り分ける
5:運用戦略を考える
  ①運用の目的を明確にする
  ②自分(家庭)のリスク許容度を把握する
  ③自分が取るべきリスクを設計する

20年前の僕は、これを全部すっ飛ばして、いきなり個別株の売買から始めました。失敗したのは、運が悪かったからではなく、順番が間違っていたからでした。

項目を眺めると、多さに辟易する方もいるかもしれません。けれど、「知る」ことそのものが、十分に大きな一歩になります。自分のペースで、ひとつずつでいい。少しずつ進めていくうちに、資産形成というプロセスそのものを、楽しめるようになっていくはずです。

そして、進めていく中で気づくはずです。
──幸せを感じるためには、思っていたほどお金をかける必要がない、ということに。


結論:資産形成に「手遅れ」はない。40代から再挑戦する理由

もし「もう40代、50代だから手遅れかも」と感じているなら、それは違います。正しい考え方さえ理解できれば、資産形成に「遅い」も「早い」もないからです。

たとえば「私にはもう遅い。
投資は怖いから預金でいこう」と考えたとします。学んでいくうちに、銀行預金もまた、運用方法の選択肢の一つにすぎないことに気づきます。そして「怖い」の正体──インフレリスク、為替リスク、機会損失──が見えてくると、自分のリスク許容度も、少しずつ広げていけるようになります。

正直、ここまで読んでもピンとこない方もいると思います。だからこそ、「サイドFIREへの軌跡」では、僕、飛雄のリアルな資産形成の歩みを、実体験ベースで紹介していきます。

「資産形成を始めるのに、遅いも早いもない。
 始めるのに最適なタイミングは、“常に今、この瞬間”

──そう宣言して、第1話を終わりにしたいと思います。

このシリーズで読める他のエピソード

→ 次の話:第2話 家計の可視化と債務超過の発見
シリーズ全話一覧はこちら

【免責事項】
本記事は筆者の個人的な見解・実体験にもとづく情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資にはリスクが伴います。実際の投資判断はご自身の責任において行ってください。特定の金融商品・サービスの購入を推奨するものではありません。
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この記事を書いた人

40代から資産形成に本気で取組み
1年で純資産1000万円増を達成。
「今さら遅いかも…」
と不安な方へ、
データと実体験に基づく合理的な資産形成を発信しています。

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