99%がゴミ?投資信託バトル NASDAQ100編(1)|主要8本の基準価額差で見える2大巨頭

こんにちは、飛雄です。

投資信託の99%はゴミと言われる中で、
NASDAQ100に連動する投資信託を選ぼうとすると、
似たような商品がいくつも並びます。

・信託報酬はほぼ横並び
・どれも同じ指数に連動
・「業界最安水準」という言葉が並ぶ

この状況では、「結局どれを選べばいいのか分からない」と感じるのも無理はありません。

しかし実際には、
同じNASDAQ100でも投資信託ごとに違いは存在し、
長期投資において無視できない差につながる可能性があります。

そこで本記事では、主要なNASDAQ100連動ファンドを比較し、
コスト・純資産・実績といった観点から整理します。

「なんとなく選ぶ」をやめるために、
判断に必要な情報を一度ここで整理しておきましょう。


目次

前提

長期のインデックス投資をする場合、ファンド選びよりも指数を選ぶ方が重要です。

自分の信じられる指数を決めたあと、
「じゃあどのファンドにしようか」となった段階で参考になる記事にしていきます。

価格競争により多くの優良なインデックスファンドが選べるようになったのは、
実は結構最近のことです。

あくまで”今なら”何が最適かを僕なりに検証していくもので、
最適でないとするファンドそのものや、
そのファンドを保有している方を否定する意図は一切ありません。

特にすでに持っているファンドに含み益が出ている場合、
売却して乗り換えることは損になることの方が多いので注意してください。


NASDAQ100とは

NASDAQ100とは、

アメリカの株式市場の1つであるNASDAQに上場している企業のうち、
金融業を除いた規模の大きな100社を集めて作られた株価指数です。

指数の計算には時価総額加重平均という方法が使われています。

これは「会社の大きさ(時価総額)が大きいほど、
その会社の株価の動きが指数全体に強く反映される」という仕組みです。

たとえるなら、スポーツチームの「総合力」を評価するようなもの。

エース級の選手(=アップルやマイクロソフトのような大企業)が活躍すれば
チーム全体の力が大きく伸びる一方で、
控えの選手(=小規模な企業)の動きはチーム全体にはあまり影響しない。

つまり、時価総額加重平均とは
「大きな企業がどれだけチームを引っ張っているか」を映す指標といえます。

このNASDAQ100指数には、
アップルやアマゾン、マイクロソフトといった世界的に有名な代表的な銘柄が多く含まれています。

特にハイテク企業が中心ですが、実はすべてがアメリカ企業ではなく、
ヨーロッパや中国などアメリカ以外の企業も一部加わっています。

そのためNASDAQ100は、アメリカの成長企業を中心にしつつも、
世界的な産業の流れをとらえることができる「グローバルなチームの成績表」ともいえます。

リスク・リターン

過去10年間(2024年12月末までの10年間)のリスクリターンを見てみましょう。

NASDAQ100指数に連動する主要ファンドの一覧

ニッセイアセットマネジメントホームページより引用

この表から、その他の主要株式インデックスと比較し、
ハイリスク・ハイリターンであること、
投資の効率性を示すシャープレシオも相対的に高いことが見て取れます。

なおここでいう”リスク”とは、
1標準偏差の確率(だいたい68%)で起こる1年当たりの価格の変動率のことで、
「損しやすい」という意味ではありません。

上表から「NASDAQ100は、68%の確率で1年間の値動きが±20%の範囲に収まる」
ことが読み取れます。

構成銘柄

2024年度末の構成銘柄を見てみます。

NASDAQ100ファンドの信託報酬と実質コスト比較

ニッセイアセットマネジメントホームページより引用

上位10銘柄は以上の通りとなっており、
日本でも誰もが知っているであろう超巨大企業群が構成比率の上位を占めています。
(メタは旧フェイスブック、アルファベットはGoogle)

注目は2位のネヌビディア
時価総額が史上初の4兆ドルを超え世界1位となるなど、
今でこそ投資家界隈で知らない人はいない企業となっていますが、
日本でも広く知られる一般的な企業とは言えないのではないかと思います。

半導体メーカーで、AIやデータセンター需要で飛躍的に伸びた企業です。

至近10年間の株価をアップル・マイクロソフト・アマゾンと比較したチャートは
以下のようになっています。(Yahoo!ファイナンスにて比較)

NASDAQ100ファンドのコスト詳細データ

エヌビディアの株価上昇がいかに驚異的なものであるかがわかります。

エヌビディア株を買おう。
と言っているのではなく、

NASDAQ100はこういった

急激な伸びを見せるハイテク関連企業をしっかりと取り込める株価指数

である。ということです。

もちろんS&P500にもエヌビディアは入っていますが、
NASDAQ100の方が銘柄数が少なく、ハイテクよりであるために、
こういったハイテク関連企業の急激な伸びの恩恵が大きくなりやすいのです。

NASDAQ100連動ファンドの実力比較

代表的なファンド

NASDAQ100に連動する代表的なファンドは以下の通りです。
レバレッジや為替ヘッジのないものを設定日順に並べた表となっています。

NASDAQ100ファンドの選定基準と評価方法

ここからはこの8本の実力を徹底比較していきます。

基準価額の比較グラフ

連動を目指す指数は同じであるため、
ファンドの成績が変わるとすれば、
その要因は「コスト」「トラッキングエラー」になります。

そしてこれらは「日々の基準価額の差」に全て反映されます。

であれば、目論見書や運用報告書の数値を一生懸命集めて比較するより、
直接基準価額の変動率の差を比較してしまえばいい。

そう考えて作成したのが次のグラフです。

NASDAQ100ファンドの実質コスト試算比較

もっとも古くからあるiFreeNEXT NASDAQ100インデックスの日々の値動き
(基準価額の前日からの変化率)を基準とし、
比較対象のファンドの値動きがどれくらい大きかった(小さかった)かを、視覚的に表しています。

(例えばiFreeが0.02%上昇した日に、
0.05%上昇したファンドは+0.03、0.01%上昇したファンドは-0.01となり、
この日々の差を積み上げたグラフです)

※2024年2月2日を基準日として0%で揃えています。
(最も設定日が新しい楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンドの設定日付近を基準日としています。)

あくまで大切なのは傾きなので、
例えば基準日以前はNZAMがiFreeより上にあるため
「当時はiFreeより成績が良かった」というわけではありません。

この時点でNASDAQ100のインデックスファンドなら

楽天プラスかニッセイ以外は買うな

と言っても差し支えない気もしますが、もう少し分析を進めてみたいと思います。

最近の傾向を見やすくするため、
基準日とした2024年2月2日以降の部分を拡大したのがこちら。

NASDAQ100ファンドの長期リターンとコスト比較

楽天プラスが設定される前は、
NASDAQ100インデックスファンドの王者といえばニッセイでしたが、
楽天プラスの登場により2大巨頭と言える状態になりました。

設定直後はしばらく楽天が優位に立ってい増田が、
ここ最近は完全に拮抗している状態です。

ユーザーからすれば競争が働くのは嬉しい限りですが、
楽天プラスは楽天証券でしか購入できないというデメリットがあります。

SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス(雪だるま)の
日々の変動率や全体としての傾向(iFreeに対して優位か劣位か)の変化が激しくなっています。

これは他のファンドがファミリーファンド方式であるのに対し、
直接ETFを買い付ける方式であり、運用方法の違いに起因するものと思われます。

最も古くからあるiFreeは、老舗でありながら比較的安定した成績を維持しており、
ニッセイが誕生する2023年まではNASDAQ100と言えばiFree
というくらい王道のファンドだったのではないかと思います。

注目はeMAXISで、楽天プラスの登場からおよそ4ヶ月後から成績が急上昇しています。

グラフの傾きでは楽天プラス・ニッセイに引けを取らないと言っても差し支えないでしょう。

これは2024年6月に信託報酬の引き下げが行われたためです。

7本のNASDAQ100ファンドをシンプルに2本に絞った結論はこちらの記事で整理しています。
NISAの「NASDAQ100」7本、どれを選ぶ?迷ったらこの2本でOK【実質コスト比較】

まとめ

ここまでNASDAQ100連動ファンドの実力について徹底比較してきた結果、
圧倒的に優位なのが

楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド

ニッセイNASDAQ100インデックス

の2本、次いで

eMAXIS NASDAQ100インデックス

が直近の成績では優位であるとの結果になりました。

参考に、今回対象としたファンドを、
目論見書からわかる総経費率順に並べた表を載せておきます。

NASDAQ100連動ファンドについては、
実際の成績もこの通りに並んでいるというわかりやすい結果となりました。

NASDAQ100ファンドの実質コストまとめ

投資をこれから始める人で、
NASDAQ100をメインにするという場合(中々いないかもしれないが)は、
楽天プラスを購入するために楽天証券に決める。

1位にはこれくらいのインパクトがあるかもしれません。

ニッセイやeMAXISであれば、大手ネット証券ならどこでも購入可能なため、
くれぐれも低コストのファンドを選ぶようにして欲しいと思います。

次回はこの検証結果からそれぞれのファンドに投資した場合の
運用成績についてシミュレーションしてみたいと思います。

次回:NASDAQ100連動ファンドの運用成績シミュレーション

【免責事項】
本記事は筆者の個人的な見解・実体験にもとづく情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資にはリスクが伴います。実際の投資判断はご自身の責任において行ってください。特定の金融商品・サービスの購入を推奨するものではありません。
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この記事を書いた人

40代から資産形成に本気で取組み
1年で純資産1000万円増を達成。
「今さら遅いかも…」
と不安な方へ、
データと実体験に基づく合理的な資産形成を発信しています。

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