こんにちは、飛雄です。
正直に言うと、私はこれまで、
子どもに対して満足な金融教育をしてきませんでした。
お金の話も、ほとんどしていません。
そのことを強く後悔した瞬間があります。
子どもが高卒で就職先を選ぶときのことです。
条件を比較するでもなく、
給与や働き方を見るでもなく、
「インターンで行ったから」
という理由だけで決めようとしたんです。
もちろん、それ自体が悪いとは思っていません。
実際に経験した安心感や、働くイメージが持てていることは、
とても大きな判断材料です。
ただ、そのときに感じたのは、
そこにもう一つ、自分なりの判断軸があれば
ということでした。
例えば、
・給与
・スキルが身につくか
・将来の選択肢が広がるか
こうした視点が一つ加わるだけで、
その選択の納得感は、もっと強くなったはずです。
これは、自分の責任です。
この記事は、その後悔から書いています。
同じような思いを、少しでも減らしたい。
そのために、「今からでもできる金融教育」を整理します。
学校では教えきれない。だから家庭が重要になる
高校では金融教育が必修化されました。
これは前進です。
ただ、どうしても限界があります。
・教える側の金融リテラシーにばらつきがある
・内容が制度や仕組みの説明に寄りやすい
・一般化された内容にならざるを得ない
結果として、
「知識」は学べても、「使い方」は身につきにくい。
金融教育の本質は、
日常の意思決定
です。
だからこそ、家庭での関わりが重要になります。
子どもに教えるべきは「3つの力」
金融教育で重要なのは順番です。
お金の使い方(消費・浪費)
ここがすべての土台です。
大切なのは、「何を買うか」ではなく、
どう判断するか
そのための軸として、こう整理できます。
・Need(ニード):生活するために必要な消費支出
・Love(ラブ):本当に満足度の高い浪費
・Want(ウォント):ただ欲しくて買う浪費
この違いを考えるだけで、お金の使い方は一気に変わります。
ここで一つ、私自身の話をします。
私にとっての「Love」は、漫画や小説です。
マイホームには、壁3面に天井までの本棚を作り、
漫画2000冊以上、小説も1000冊以上あります。
資産形成に本気で取り組み始めてからも、
ここは「我慢しない」と決めています。
なぜか。
他のことを完全に忘れて没頭できるからです。
妻に話しかけられても聞こえないレベルです。(笑)
これは単なる浪費ではありません。
自分にとっての価値が明確な支出です。
では、皆さんにとっての「Love」は何でしょうか。
それを守るために、他のNeedやWantをどう整理するか。
この視点を持てるかどうかで、お金の使い方は大きく変わります。
お金の残し方(貯蓄)
残し方は、意志ではなく仕組みです。
代表的なのが、先取り貯蓄です。
先に貯める。残った分でやりくりする。
この順番にするだけで、お金は自然に残ります。
ただ、本当に大切なのはその先です。
仕組みをどう設計するか。
・将来いくら必要か
・そのためにいくら先取りするか
・残った金額で生活できるか
もし「足りない」と感じるなら、
支出ではなく、収入を上げる必要があります。
つまり、
・将来の自由(貯蓄)
・今の自由(消費)
このバランスをどう取るか。
ここまで考えて初めて、「残し方」が機能します。
お金の増え方(投資)
ここでようやく「増やす」です。
投資に対する不安がある方は、
投資がギャンブルではない理由 を先に確認してみてください。
ここでも重要なのは考え方です。
・お金は働く
・時間を味方につける
・リスクとリターンはセット
そしてもう一つ。
貯金も「増え方」の一つです。
投資か貯金かではなく、
お金はどう動くとどうなるのか。
この理解が本質です。
「失敗させる」のではなく「失敗の道を消さない」
よく「子どもには失敗させた方がいい」と言われます。
ただ、親の立場としては少し違和感があります。
正確には、
失敗する可能性のある道を、先回りして消さないこと。
もちろん、致命的なダメージになる場合は止めるべきです。
ただ、それ以外はどうか。
多少の失敗であれば、
そのまま経験させる方が価値があります。
ここで、もう一つ反省があります。
私は以前、
本人に選ばせておきながら、後から否定する
ということをしていました。
例えば、
自分で選んだものに対して、
「それはおかしいでしょ」
と後出しで評価してしまう。
これをやると、
意思決定の責任が曖昧になります。
・選んでも否定される
・結局、親の正解に寄せる
こうなると、
自分で判断する力が育ちません。
失敗は、
感情とセットで記憶されます。
・お金がなくなって困る
・後悔する
この経験があるから、
次の判断が変わります。
逆にこれがないと、
「分かったつもり」のまま大人になる。
ここが一番のリスクです。
年齢別:どう関わるか
小学生:使い方を経験する
・お小遣いを管理させる
・使い道を自分で決める
・優先順位をつける
判断させることが目的です。
中学生:お金の流れを理解する
・家計の一部を見せる
・生活コストを知る
・お金の流れを理解する
例えば、
・食費はいくらか
・光熱費はいくらか
・住居費はいくらか
生活にはこれだけかかる。
これを知るだけで、お金の見え方は変わります。
高校生:収入と社会のつながりを知る
ここでアルバイトも選択肢に入ります。
ただし、必ず伝えたいことがあります。
お金は価値の対価である
一方で、アルバイトだけだと、
お金は時間の対価である
という認識になりやすい。
これは半分正しくて、半分危険です。
本来は、
価値を提供した結果としてお金が生まれる。
時間はその一要素にすぎません。
この視点を持てるかどうかで、将来の働き方は大きく変わります。
大学生:金融投資と自己投資を理解する
ここで投資の考え方に触れます。
・長期投資
・分散
・資本主義の構造
そしてもう一つ重要なのが、自己投資です。
例えば、
若い時に100万円を投資して、年利5%で10年運用しても、
増えるのは約60万円程度です。
この100万円は、
・本を100冊読む
・スクールに通う
・未知の環境に飛び込む
といった自己投資にも使える金額です。
同じ100万円を自己投資に使い、
3年かけてスキルを磨いて年収を50万円上げられたら、
残り7年で350万円の差になります。
もちろん、「若いうちの投資なんて意味がない」という話ではありません。
少額でも投資を始めて、
お金の増え方を理解すること自体が自己投資です。
ただ、重要なのは優先順位です。
投資は規模の世界です。
元本が小さいうちは、収入を高める行動の方が影響は大きい。
また、自己投資も誤解されがちです。
見聞を広げるための旅行や経験が、
すべて自己投資になるわけではありません。
大切なのは、
それが収入の増加にどうつながるか
という視点です。
まとめ:金融教育は「意思決定の経験」
金融教育とは、
特別な知識を教えることではありません。
意思決定を経験させることです。
そしてこれは、多くの家庭でできていない部分でもあります。
少なくとも、私はできていませんでした。
正解を教えることはできても、
考えさせることができていなかった。
だからこそ、まずはここからでいいと思います。
Need / Want / Loveで考える習慣をつくること。
それだけでも、子どもの中に判断する力は確実に積み上がっていきます。
そしてそれは、
将来の資産形成だけでなく、人生そのものの選択にもつながっていくはずです。
本記事は筆者の個人的な見解・実体験にもとづく情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資にはリスクが伴います。実際の投資判断はご自身の責任において行ってください。特定の金融商品・サービスの購入を推奨するものではありません。






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