長期的な資産形成を考えたとき、多くの人がインデックス投資という最適解に辿り着くはずです。
そしてこう思うんです。「同じ指数に連動するファンドがこんなにたくさんあるんだ。結局どれを買うのが正解なんだ?」と。
今回は、投資するインデックスをNASDAQ100に決めた!
そんなアクティブな方に向けて選択肢を大幅に絞り込み、あなたにあったファンドを見つけられる記事になっています。ぜひ最後までご覧ください!
✅王道:ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
・迷ったらコレ。実績・純資産ともに最強。
✅実力派:楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド
・楽天証券ユーザーならコレ。超低コストで王者ニッセイに迫る実力。
✅猛追中:eMAXIS NASDAQ100インデックス
・純資産総額が増えるほど下がる信託報酬。資金を集めて最安ファンドに躍り出るか!?
※なぜこの結論になるのか?実際のデータ比較は本文をご覧ください。
比較対象:成長投資枠で購入できるNASDAQ100連動のファンド
今回比較対象とするのはNISA成長投資枠で購入できるNASDAQ100連動のファンドです。
その一覧がこちら

今回紹介するファンドのうち、「つみたて投資枠」で買えるのは『iFreeNEXT』のみです。 本命となる『ニッセイ』や『楽天プラス』などは、すべて「成長投資枠」での購入となります。「つみたて枠が埋まっちゃうから…」と心配な方も安心してください。成長投資枠を使って積立設定をすればOKです!
大人気のオルカンやS&P500ほどではないにしろ、同じ指数に連動するのに7本もあったら迷っちゃうこともあるでしょう。
行動経済学では、「人間は選択肢が多すぎると選べない」という“ジャムの法則”が有名です。
「いっぱいありすぎてわかんないからやーめた」とならないよう、この記事を読んで最適な1本を選び出してくださいね!
投資信託の選び方は「実質コスト(運用成績)」で決まる
同じ指数に連動するならどれでも同じじゃないの?そう思うかもしれません。実際投資系のインフルエンサーでもそう言っている人は多いですし、本質的にはその考えで大丈夫です。
それでもやっぱり優劣はあって「これから購入するファンド」については少しでも優秀なファンドを選びたい。そんな気持ちは大切にしたいです。
じゃあ何を基準に選べばいいのか?
それはズバリ「コスト(=手数料)」です。
NASDAQ100では名前の通り100社の株式で運用してもらうわけですから、そこには当然人件費や売買コストがかかります。また、運用報告書や目論見書の作成といった費用も発生します。コストを把握しようとしたら、基本的には目論見書などで確認することになりますが、”隠れコスト”と呼ばれる「運用してみないとわからないコスト」なんかも存在します。
これらを一つひとつのファンドの目論見書や運用報告書で確認して行くのはめちゃくちゃめんどくさいし、そのコストの差が実際の運用成績にどの程度影響しているのかは全然イメージできないと思います。
これらのコストは、結局のところ「基準価額」に返ってくることで運用成績に反映されるので、この基準価額の推移で直接比較をしていきます。
比較方法
とはいえ、単純に基準価額の推移を示すチャートを描くとこんな感じになります。

これじゃどのファンドの成績がいいのか全然わかんないですね。投資信託の基準価額は基本的に10,000口当たりの評価額で示され、そのファンドの設定日に10,000円でスタートします。このため、設定日が1日でもずれれば、基準価額そのもので成績を比較することができません。
そこで今回は、比較対象期間のうち、最も設定日の古いファンドの日々の騰落率を基準とし、比較対象のファンドがそれをどれだけ上回った(下回った)かを累積するグラフを作成して評価しました。
文章ではわかりにくいので、早速対象ファンドの運用成績を比較していきましょう!
【5年比較】NASDAQ100インデックスファンドの実質リターン差を検証
ではまずは直近5年の運用成績を比較していきます。
成長投資枠対象ファンドで5年以上の実績があるのは3本。
これらの運用成績をグラフ化したものがこちら。

3本の中で最も設定日の古いiFreeNEXT NASDAQ100インデックスを基準に、日々の騰落率にどれだけ差があったかを算出し、その差を5年間累積したグラフです。
見方としては、2021年1月1日にiFreeNEXT NASDAQ100インデックスとNZAM・ベータ NASDAQ100を同じ金額分購入したら、5年後の評価額には1%の差がついていた。ということになります。
金額ではどれくらいの差が出るか
5年間で1%ならそんなに大した差じゃないなと思うかもしれませんが、運用結果の差なので結構大きいです。実際に金額で考えてみましょう。
iFreeNEXT NASDAQ100インデックスを2020年1月1日に100万円分持っていた場合、5年後の2025年末には303万円になっていました。同じようにNZAM・ベータ NASDAQ100を100万円分持っていたら300万円で3万円の差がついたことになります。運用金額が1,000万円なら30万円の差です。結構大きいですよね!運用期間が長ければ長いほど、この差はどんどん広がっていきます。
もう少し実際の運用に近い例を見てみましょう。5年で1%を年利換算すると0.20%になります。100万円をiFreeNEXT NASDAQ100インデックスで30年間、年利10%で運用できたとすると、1,745万円になります。これがNZAM・ベータ NASDAQ100だと、年利が10-0.20で9.80%になり、30年後の評価額は1,652万円。同じ指数を信じ、同じリスクを取ったのに、約90万円もの差が生まれてしまうんです。
ちなみにNZAMよりはかなり成績良く見えるインデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)ですが、このファンドは購入時に3.3%の手数料がかかるため、運用結果はNZAMとほぼ変わらない金額になります。(97万円の30年間運用で1,665万円)どんなインデックスファンドにも言えますが、今は購入時手数料がかからないことが当たり前になってきています。こういったファンドは、運用成績を示すチャートでは購入時手数料の影響がみえませんが、基本的には避けるようにしましょう。
この比較方法で重要なのはグラフの”傾き”で、連動を目指す指数が同じなら本来はコスト分の差だけがその傾きに現れます。しかし、比較期間中にこの3本のファンドは信託報酬の変更が行われていません。にもかかわらず期間中に結構傾きに変化が見られます。
これは、オルカンの3,000社弱、S&P500の500社と比べて分散が少なく、日々の値動きも大きいことから、運用の差(トラッキングエラー)も影響しやすいためと考えられます。目論見書で一生懸命信託報酬を確認しても、本当の実績はわからないってことですね。
ということで次は直近3年の比較をしていきましょう。
【3年比較】NASDAQ100インデックスファンドの実質リターン差を検証
では早速3年実績を比較したグラフです。

5年比較のグラフにeMAXIS NASDAQ100インデックスが追加になり、首位の座を奪っています。特に2024年6月の信託報酬の引き下げにより、圧倒的な差が生まれています。
eMAXIS Slimシリーズではありませんが、しっかりと価格競争に参戦してくれており、投資家にとって嬉しいファンドになっていますね。
続いては、直近1年の比較をしていきます。eMAXISが何に対抗して信託報酬を引き下げたのか、楽しみですね!
【1年比較】NASDAQ100インデックスファンドの実質リターン差を検証
1年比較のグラフはこちら。

2023,2024の2年間で新たに設定されたファンドは3本。そのうち2本が既存のファンドを上回る好成績となっています。eMAXISはニッセイNASDAQ100インデックスファンドと楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンドの登場により、対抗して信託報酬を引き下げた。ということですね。
この3本は年利の差で0.06%程度ですので、どれを選んでも大差ないと言っていいでしょう。
最後は「これから購入するからもっと直近の成績を見たい」という方のために、至近3ヶ月の成績比較をしていきます。
【3ヶ月比較】NASDAQ100インデックスファンドの実質リターン差を検証
あまり短い期間では正しい評価はできないのでは?という意見もあるかもしれません。
実際、株価や基準価額のチャートで比較する場合や、異なる指数を比較する場合はできるだけ長い期間で評価するのがベストです。
ただ今回は同じ指数に連動するファンドのコスト比較がメインなので、「直近の実績」というのも注目に値すると考えています。
熾烈な競争を繰り広げる上位3本に順位変動はあるのか、早速見ていきましょう。

明確な順位変動はありませんでしたね。やはり上位3本はどれを選択しても問題ないでしょう。
2番目に新しいたわらノーロード NASDAQ100は純資産の少なさが運用成績に大きな悪影響を及ぼしています。信託報酬はNZAM、インデックスファンドNASDAQ100と同じ0.44%ですが、純資産額の少なさが隠れコストを相対的に大きくしています。また、運用に安定感がないのも純資産額の影響と言えるでしょう。残念ながら現時点では購入を避けるべきファンドです。
結論:NISAでおすすめのNASDAQ100連動株式ファンドはこれだ!
ではNASDAQ100編の結論です。結局どのファンドを選ぶべきなのか。

今回は甲乙つけ難い上位3本を⭕️、あとは純粋にコスト面から△と❌をつけています。
おすすめファンド3選
1 ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
NASDAQ100と言えばニッセイ。そんなイメージが定着している王者です。純資産総額もダントツトップを走っていますので、最優先候補と言えるでしょう。
2 楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド
最も新しいファンドにもかかわらず、しっかりと資金を集めており、今後の総経費率改善にも期待が持てる1本です。楽天証券ユーザーには筆頭候補になりえるでしょう。
3 eMAXIS NASDAQ100インデックス
ニッセイの登場によりトップの座を奪われ、大きく引き離された形になりましたが、2024年6月の信託報酬引き下げにより十分戦えるコスト水準になりました。Slimシリーズを出すのではなく、eMAXISの信託報酬を下げたところに企業戦略が見え隠れしています。これも楽天と同じく純資産額の増加で総経費率改善が期待できますね。
目論見書から見えるコスト

NASDAQ100連動ファンド6本は、目論見書からわかるコストが特徴的でしたので、コストを含めた一覧にしてみました。
たわらノーロードの総経費率を見ると、信託報酬だけでは実際のコストを認識できないことがよくわかります。これは純資産額の少なさが影響していますので、新しいものに飛びつくのは危険ということがわかります。
逆に、信託報酬の最も低い楽天プラスはニッセイに勝てていませんが、純資産額の増え方に勢いがありますので、今後には期待が持てそうです。
あとはインデックスファンドNASDAQ100の購入時手数料ですね。グラフは基準価額の騰落率で作成していますので、この購入時手数料は反映されていません。今の投資環境では購入時手数料なしが当たり前になっていますので、間違っても選ばないようにしましょう。個人的にはファンド名のアメリカ株式ってのもナシですね。(NASDAQ100はNASDAQ市場に上場する上位100社で、アメリカ以外の会社も含んでいます)
まとめ
今回はアメリカのNASDAQ市場に上場する、金融セクターを除く上位100社に時価総額加重平均で投資するNASDAQ100に連動するファンドの運用実績について徹底比較してきました。
一番人気のニッセイNASDAQ100インデックスファンドか、楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンドまたはeMAXIS NASDAQ100インデックスを選んでおけば間違いはないという結果になりました。人気のファンドがなぜ人気なのか、わかる結果になりましたね。
「NASDAQ100に投資したいけど、選択肢が多すぎて迷う」という方の判断コストを、この記事が少しでも下げられたなら嬉しいです。
オルカンやS&P500についても徹底比較をしていますので、気になる方は読んでみてください!



コメント